『美園さくらさん慶大大学院へ…宝塚の道を極めても、「心の健康」重要性を痛感


美園さくらさん慶大大学院へ…宝塚の道を極めても、「心の健康」重要性を痛感
 東京都江戸川区出身で、宝塚歌劇団の月組トップ娘役として活躍した美園さくらさんが今春、慶応大の大学院に進学した。トップ経験者が学問の世界に身を投じる…
(出典:読売新聞オンライン)


美園 さくら(みその さくら、6月17日 - )は、元宝塚歌劇団月組トップ娘役。 東京都江戸川区、大妻高等学校出身。身長164cm。血液型A型。愛称は「さくら」、「さくちゃん」。 2011年、宝塚音楽学校入学。 2013年、宝塚歌劇団に99期生として首席入団。雪組公演「ベルサイユのばら」で初舞台。
19キロバイト (1,814 語) - 2022年6月25日 (土) 18:32


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美園さくらさん―99期の首席―
美園さんは2013年『ベルサイユのばら―フェルゼン編―』で初舞台を踏んだ99期生です。

首席で入団され、翌年の2014年に月組に配属。

新人公演ヒロインは2015年『1789―バスティーユの恋人たち―』マリー・アントワネット役、2018年『カンパニー』の高崎美波役、2019年『エリザベート』のエリザベート役と3回経験されています。
元月組トップスターの龍真咲さんと現トップスターの珠城さんの相手役を務めた愛希れいかさんのあとを受け、2018年に月組トップ娘役に。

 
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精神面をうまくコントロールできず、踊りや芝居の才能を持ちながら活躍できずに去っていく仲間たちも...「日本からメンタルケアへの偏見をなくし、心豊かに暮らせる社会をつくりたい」と夢を語る。


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みその・さくら
2013年に宝塚音楽学校を首席で卒業。同年に「ベルサイユのばら」で初舞台を踏み、18年11月に月組のトップ娘役に就任。

名作「赤と黒」などに出演し、21年8月に退団した。© 読売新聞 みその・さくら 2013年に宝塚音楽学校を首席で卒業。

同年に「ベルサイユのばら」で初舞台を踏み、18年11月に月組のトップ娘役に就任。名作「赤と黒」などに出演し、21年8月に退団した。

東京都江戸川区出身で、宝塚歌劇団の月組トップ娘役として活躍した美園さくらさんが今春、慶応大の大学院に進学した。

トップ経験者が学問の世界に身を投じるのは異例だ。

宝塚時代に「メンタルヘルス」の重要性を肌で感じた美園さんは、誰もが当たり前のように心の健康について語り合える世の中を実現するため、勉学に励む日々を送る。

(石川貴章)

■芸事と違う世界

「大変だけど、刺激的な毎日を送ることができている」。4月から始まった学生生活について語る美園さんの声は弾んでいる。社会問題の解決や起業といったそれぞれの目標を抱く学友と、切磋琢磨(せっさたくま)している。

元々勉強は得意で、中学時代には実用数学技能検定(数検)で好成績を収め、文部科学大臣賞も受賞した。ただ、努力した分だけ報われる勉学とは異なり、芸の世界は運や人間関係などが結果を大きく左右した。

自身を磨き続けてトップの座を射止めたが、「周囲を納得させるだけの実力と結果を示さなければいけない」という重圧から解放されることはなかったという。全身に湿疹が出て、病院に駆け込んだこともあった。

支えとなったのが、在団中も続けた勉強だった。都内の通信制大学に入り、限られた時間をやり繰りして法律や政治経済を学んだ。美園さんは「芸事とは違う世界を持っていたことで肩の力が抜け、心の余裕につながった」と振り返る。

宝塚の道を極め、自分自身で「やり切った」と思えたからこそ、退団後はあえて違う道へ進むことを選んだ。退団後も芸能活動を続ける人が多い中、まずは学位の取得を目標に据えた。


■子ども支援が契機
そんなときに出会ったのが、貧困に苦しむ海外の子どもたちを救うボランティア活動を続ける人の手記だった。「在団中は多くの人に支えられた。今度は自分が人の役に立ちたい」と考えた美園さんは、子どもの学びを支援するボランティアを始め、自然に触れながら感じたことを歌として表現する講座に携わった。

どころに助言を吸収して成長する子どもの姿に驚く反面、喜怒哀楽を示さない子どもの様子も気になった。「つらいことがあっても、周囲に助けを求められないんじゃないか」。自身の宝塚時代が重なった。

宝塚時代は、「辞めたい」と思っても応援してくれるファンが頭に浮かんだ。
困難やプレッシャーに真正面から向き合って鍛えられた「心の筋肉」は、「何事にも代えがたい武器になった」(美園さん)という。

一方で、精神面をうまくコントロールできず、踊りや芝居の才能を持ちながら活躍できずに去っていく仲間も見た。
「社会を生き抜く上で、心の強さは人生を左右するほど大事なのに、対処法は誰も教えてくれない」と歯がゆさを感じた。

■新しい目標へ
未来ある若者たちのための学びの場を――。宝塚で培った経験を社会に還元するため、美園さんの新たな目標が決まった。現在の研究テーマは「心の健康に寄り添うメディアづくり」だ。

取り組んでいるのは、若者になじみのある仮想現実(VR)空間上で、臨床心理士ら専門家や、重圧と闘うプロスポーツ選手たちの実体験を聞くことで、心の筋肉を鍛えられるプログラムづくりだ。気軽に体験してもらうためのアプリ開発も視野に入れる美園さんは、「日本からメンタルケアへの偏見をなくし、心豊かに暮らせる社会をつくりたい」と夢を語っている。

◆メンタルヘルス=精神的、心理的な健康状態を指し、不調になると、うつ病の発症などにつながる恐れもあるとされる。米国では体と同様に精神面を気遣うことが社会的な信用を得る手段として認知され、双極性障害を公表した女優のセレーナ・ゴメスさんは、悩みを抱える人同士がネット上に集える場を設けており、将来的には専門家から助言を受けられるようにするという。