ネット上の各種の通販サイトでは、商品の購入者によるレビューが掲載されている。しかし、その中には信憑性が疑わしいものもある。それどころか、不正行為や詐欺も横行しているようだ。このたび、Ａｍａｚｏｎでの不正なレビューに関する情報が読者から寄せられた。

情報提供者は、Ａｍａｚｏｎでのレビューの募集をＴｗｉｔｔｅｒで見かけた。商品を購入してレビューを投稿すると、商品代も返してくれるというのだ。詳細を問い合わせてみると、返信が届いた。それによると、レビューを書けば、後日に購入者のＰａｙＰａｌのアカウントに返金されるという。

評価は「★５」（最高の評価）でなければならない。商品が到着してから１週間後を目途にレビューを投稿するように、指示している。すぐに投稿すると、Ａｍａｚｏｎによってアカウントを停止されてしまう可能性があるというのだ。これは、不正行為と見なされるということに等しい。

情報提供者曰く、「レビューを書けば無料で商品を提供してもらえる、キャンペーンのようなものだと思い込んでいました」。しかし、上記の返信内容を読んで、自身の理解が間違っていたことに気づき、相手とのやりとりを即座に中断し、商品の購入も取りやめた。

当サイトが確認したところ、同様のレビュー募集を行っている多数のアカウントが存在することが判明。レビューの対象として掲載されている商品は中国製ばかりで、説明には奇妙な日本語が散見される。また、日本人に成りすましているアカウントもあった。そのアカウント名を検索してみると、中国語表記の氏名が見つかった。

「画像とは異なる、ガラクタのような商品が送りつけられてきた。しかも、レビューを書いたのに返金されない」といった、詐欺の被害も報告されている。不正行為である以上、被害が発生しても、Ａｍａｚｏｎによる救済措置は期待できないだろう。不正には加担しないことが、何よりも重要だ。