2024年07月


 今日はダイエットについてのお話しです。

「痩せたい」は多くの女性の尽きない悩みですが、無理なダイエットで体調不良や肌荒れなどを招いては本末転倒。体質を健やかに整える東洋医学の知恵を摂り入れて、身体の中から「キレイに痩せる」をめざしましょう!


体質改善で「太りにくい」身体づくりを

ダイエットは、食事をコントロールして肥満を予防し、健康を保つことが本来の目的。痩せるためだけに過剰な食事制限などをすると、体力も落ち、貧血や月経異常、骨粗しょう症、肌荒れ、抜け毛といったさまざまな不調を招いてしまうので注意が必要です。

また、自分では太り過ぎと感じていても、実際には標準的な体重というケースも少なくありません。まずは自分の適正体重を知り、肥満気味かなと感じたら、無理をせず健康的に体重を落とすよう心がけましょう。

東洋医学では、肥満は食べ過ぎや運動不足のほか、体内にも不調があり「太りやすい体質」になっている状態と考えます。

そのため、ダイエットをするときも、まず太る原因となっている不調を改善し、体質を健やかに整えることが基本に。すると、肥満の解消につながることはもちろん、身体全体が健康になるため、元気が出て肌や髪のツヤもアップ。リバウンドもしにくくなり、すっきりとキレイに痩せることができるのです。

肥満は生活習慣病と深い関わりがあり、高血圧や心臓疾患、脳血管疾患、糖尿病など、さまざまな病気のリスクにもつながります。これからを元気に過ごすためにも、中医学の知恵を活かした「健康ダイエット」を心がけ、ムリなく上手に体重をコントロールしましょう。

まずは自分の適正体重・BMI値(肥満度の目安となる体格指数)の確認を。肥満気味の人は、そのタイプから自分の体質をチェックしましょう。

【適正体重】

身長(m)×身長(m)×22=適正体重

BMI値】

体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)=BMI

【一般的なBMI値の目安】

18.5以下:低体重/18.5以上25.0未満:普通体重/25.0以上:肥満


1. 胃腸の働きが弱い

「洋ナシ型肥満・痰湿(たんしつ)」タイプ
気になる症状: 主に皮下脂肪型肥満、痰が多い、むくみ、頭重、熱が発生すると食欲旺盛、便秘、赤ら顔、口の渇き

「洋ナシ型肥満」(皮下脂肪型肥満)は腰まわり、太もも、お尻など、主に皮下組織に脂肪が蓄積し、下半身の肉づきが良くなるタイプ。皮下脂肪がつきやすい女性に比較的多く見られます。

「脾胃(ひい)」(胃腸)の働きが弱い、あるいは暴飲暴食、冷たいものや水分の摂り過ぎなどで胃腸が弱っています。水分代謝が落ちて体内に「痰湿(たんしつ)」(余分な水分や汚れ)が溜まりがちになり、いわゆる「水太り」のような皮下脂肪の多い「洋ナシ型肥満」を招いてしまうのです。

このタイプは、過食に注意してバランスよく栄養を摂る、冷たい飲食は控えるなど、脾胃に負担をかけない食生活を心がけることが大切。

また、痰湿は長く停滞すると体内に余分な熱を生み、便秘や食欲増加を招いてしまうことも。すると、さらに「太りやすく痩せにくい」体質になってしまうので、溜まった痰湿や熱は早めに取り除くよう心がけましょう。

「摂り入れたい食材」
利水作用、通便作用のある食材を積極的に:冬瓜、苦瓜、竹の子もやし、春雨、はと麦、大根、蓮の葉、こんにゃくところてん、海草類、とうもろこしの髭茶 など

2. ドロドロ血で血行が悪い

リンゴ型肥満・瘀血(おけつ)」タイプ
気になる症状 : 主に内臓脂肪型肥満、顔色が暗い、しみが多い、痛みの症状(頭痛、生理痛、関節痛など)、しこり(乳腺症、子宮筋腫、脂肪肝など)、舌の色が暗く瘀点・瘀斑(黒い点やしみ)がある

リンゴ型肥満(内臓脂肪型肥満)は内臓脂肪が過剰に蓄積し、ウエストまわりが大きくなるタイプ。比較的男性に多く、一見太って見えないので「隠れ肥満」と呼ばれることも。

※簡易な目安:ウエスト周囲径が男性85cm以上、女性90cm以上

油っこいものや甘いものの摂り過ぎ、慢性疾患、加齢などが原因で、ドロドロ血の「瘀血(おけつ)」(血行不良)を起こしています。ドロドロ血は血中の脂質(中性脂肪コレステロール)が高いため、放っておくと脂肪が溜まりやすく、内臓に脂肪がつく「リンゴ型肥満」を招きやすくなります。

このタイプの肥満は、動脈硬化症や狭心症脳梗塞、糖尿病といった生活習慣病につながりやすいので要注意。

油っこい食事は控えて腹八分目を心がける、血液サラサラ食材を積極的に摂るなど、血流をスムーズに保つよう心がけましょう。また、適度な運動を心がけ、身体全体の代謝を上げることも大切です。

「摂り入れたい食材」
血液サラサラ食材で血流を良く:玉ねぎピーマン、なす、もずく、ひじき、うこん、酢、サンザシ、そば、紹興酒、ひまわりの種 など


3. 食べないのに太りがち

「虚弱」タイプ
気になる症状太り気味、痩せにくい、疲労感、息切れ、汗が多い、かぜを引きやすく治りにくい、食欲不振、軟便、下痢、眠くなりやすい、冷え症、腰痛、舌の色が淡く苔が白い

東洋医学でいう「気」とは生命活動を支えるエネルギーのこと。「脾胃(ひい)」(胃腸)の働きが弱いと、食事の栄養から「気」を十分に生み出せないので、身体の根本的なエネルギーが足りず基礎代謝が低下しがちになります。疲れやすく、身体を動かすことも億劫に。

その結果、脂肪を十分に燃焼できず「あまり食べていないのに太る」という状態を招いてしまうのです。

日頃から疲れやすく、年をとって痩せにくくなった…。そんな人は、このタイプに当てはまることも多いので気を付けて。

脂肪をしっかり燃焼できる「太らない体質」をつくるためには、体内の気を充実させることが大切。痩せようとして無理に食事制限をすると、さらに気が不足してしまうので注意しましょう。

「摂り入れたい食材」
脾胃を養い、消化吸収の働きをアップ:きのこ類、山芋、くるみ、ごま、松の実、クコの実、なつめ、赤身肉、りんご、キャベツ、米、落花生かぼちゃの種 など

[文:meilong スタッフ]


「東京・恵比寿で美容鍼灸,鍼灸治療をお探しならmeilongへ(https://www.meilong.jp/」


※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。


meilong 院長・石川美絵(いしかわ・みえ)

石川美絵

大学では栄養学を学びテレビ局、IT企業、広告代理店などに勤務し、20代後半時の大きな人生の挫折から東洋医学の世界に出会う。鍼灸と漢方の奥深さに魅かれ鍼灸学校に入学し国家資格鍼灸師免許を取得。学生時代は40院の経営兼柔道整復師・鍼灸あん摩指圧マッサージ師でもある先生のアシスタントをし、国家資格取得後、北京中医薬大学卒でもある鍼灸30年の先生から技術を取得する。さらに美容鍼灸のパイオニアに師事し、世界で活躍する日本鍼灸の技術に刺激され研究を重ねる。さらに200件以上の治療院・クリニック・スパ・エステなどを周る。ホテル椿山荘の鍼灸治療施設「KENBITOKYO」、「東方健美」へ勤務した後、2014年、四谷に紹介制治療院Meilongを開業。

世に鍼灸を広めたく2015年meilong恵比寿院をオープンし、続けて2017年meilong恵比寿mana院をオープン。2019年meilong銀座院もオープン。

千葉大学医学部附属病院の和漢診療科での研修、漢方医、各専門分野の医師との連携もし日々、情報交換、学会への参加も努めている。また自分自身が不妊治療をし鍼灸と漢方も併用し子を授かったが途中、死産分娩を経験している事、さらに不育症からの妊娠を維持する為の体験、知識もあり不妊治療にも寄り添いたいという想いも強い。世の頑張っている女性の一番の味方でありたいと思っている。

なぜあまり食べていないのに太るの?正しいダイエットのススメ


(出典 news.nicovideo.jp)


(出典 baumclinic.jp)



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鶏肉の皮

「ダイエット中は鶏皮を食べないほうがいい」は間違い?タメになる“鶏肉の2大勘違い”を食のプロが徹底解説の画像一覧

安くてたんぱく質も豊富、ダイエットや健康に良い鶏肉ですが、「ブロイラーは臭い」「鶏肉の皮はダイエット中には避けた方が良い」など、気になる噂もあります。そこで今回は鶏肉について、食の専門家であるスギ アカツキさんに聞きました。

カット済と塊、どちらを購入すべき?

鶏肉スーパーで鶏肉を購入する際、ひと口サイズにカットされたものと大きい塊の状態のものがありますが、どちらを購入した方が良いのでしょうか。

「基本的に、食肉はできるだけ空気に触れない方が劣化しにくいです。ですが、自分でカットするのが面倒な場合にはカット済みのものを購入したほうが手間は省けます。もちろん、カットしてあるものほどグラム単位の価格は高くなってしまいますから、手間とお金を天秤にかけて判断するのが良いと思います」(スギ アカツキさん)

『国産鶏肉(ブロイラー)は臭い』は勘違い!

鶏肉現在、スーパーなどで買うことができる鶏肉は「地鶏」「銘柄鶏」「ブロイラー」の3種類があります。なんとなく「地鶏のほうがおいしい」というイメージがあるのではないでしょうか。さらに「ブロイラー」と検索するとサジェストキーワードとして「臭い」が出てきてしまい、気になりました。

「中高年以上の方で、ブロイラー=臭いという体験をしている世代がいるのは確かです。戦後の養鶏場では家畜の糞をエサにしていたことも一部あったようで、その頃のブロイラーは臭かったといわれています。でもそれは昔の話で、今はそんなことは絶対にありません。むしろ無臭に近くクセがないので料理にも合うし、肉質も柔らかいものばかりです。ブラインドで食べるとむしろ地鶏の方が臭いと言う人もいるそうです」(スギ アカツキさん)

地鶏は広い場所で飼われているためよく動く……その結果、肉質が硬くなってしまうことがあるそうです。逆にブロイラーは生育日数も短く、狭いところで飼われているためあまり動かず、肉質も柔らかくなるのだそう。

唐揚げを作る際、しっとり柔らかく仕上げたい場合にはブロイラーを選ぶと良いです。私が最近好きな鶏肉の食べ方は、照り焼きソースに漬け込んだものをトースターで焼いて、最後にトリュフバターを2㎝くらい乗せて食べる方法です!」(スギ アカツキさん)

鶏肉の皮=ダイエットの大敵は本当?

鶏肉の皮鶏肉といえば、筋トレをしている人やダイエットをしてる人のイメージも強いと思います。皆さん口を揃えて「鶏肉は食べるけど皮なしを買う!」「皮は剥がして捨てる」と言いますが、個人的には皮が美味しいのに……と思います。やはり皮は食べないほうがダイエットに良いのでしょうか?

「アスリートや極度のウエイトトレーニングをしている方は気にするかもしれませんが、一般的にはそこまで気にする必要は無いと思います。100gあたりのそれぞれのカロリーを見てみましょう。

・鶏肉もも(皮あり) 190kcal
・鶏肉もも(皮なし) 113kcal
・鶏肉むね(皮あり) 133kcal
・鶏肉むね(皮なし) 105kcal
(出典:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年)

そこまで大きく違うわけではないことがわかりますよね。鶏肉の皮にはコラーゲン・旨味・脂が主に含まれていますが、脂分は腹持ちを良くする効果もあり、『美味しく食べた』という満足感にもつながります。皮なしを食べた結果あまり満足できなくて炭水化物を追加で食べてしまっては意味がありません。それなら最初から皮ありで美味しく食べた方が良いという考え方もあると思います」(スギ アカツキさん)

どちらかというと、皮のありなしよりも調理法を工夫すべきだと指摘します。

「揚げるのではなく蒸す、ゆでる。皮なしの胸肉を唐揚げにするのと、皮ありの胸肉を蒸し鶏にするのではカロリーも変わってきます。それぞれのカロリーの数値の違いを知ったうえでどこまでこだわりたいか考えるとラクになると思いますよ」(スギ アカツキさん)

実は、コラーゲン・旨味・脂が含まれる鶏肉の皮はプロの料理人からも重宝される存在だと言います。

「和食の料理人は鶏肉の皮を冷凍して取っておくのだそうです。鶏肉の皮には美味しい旨味成分がたくさん含まれているので、煮物をする際やジャガイモを茹でる際に入れるとすごく美味しくなります。野菜の味噌汁に入れてもコクが出てとても美味しくなりますよ」(スギ アカツキさん)

やっぱり気になるので鶏肉の皮は食べないでおこう……という場合でも、工夫次第でとても良い調味料になるんですね!イメージで避けるのではなく、正しく数値や扱い方を知ることでより食事が楽しくなるかもしれません。

スギアカツキさん

スギ アカツキさん  
食文化研究家、スーパーマーケット研究家。
東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを幅広く学ぶ。在院中に方針転換、研究の世界から飛び出し、TV、ラジオ、雑誌、ウェブなどの各種メディアで活躍中。国内外の食情報にも詳しく、食テーマについてのやさしく、わかりやすい説明に定評がある。

取材・文/松本果歩

「ダイエット中は鶏皮を食べないほうがいい」は間違い?タメになる“鶏肉の2大勘違い”を食のプロが徹底解説


(出典 news.nicovideo.jp)


(出典 www.saladclub.jp)



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