空前の賃上げムードが広がっているが、長らく「稼げない」と言われる業界にも1000万円プレーヤーはいる。なぜ、彼らは逆境を乗り越えられたのか? 収入を増やす知恵と努力にスポットを当てた。
業界平均年収が379万円の介護業界にあって、月収100万円を突破した介護ヘルパーを取材した。
◆賃上げが追いつかない介護業界
「介護職の処遇改善を進める」
昨年10月、岸田文雄首相が所信表明演説でこう語ったように、高齢化に伴って人手不足が加速している介護業界の賃上げが追いついていない。
厚労省が出している’22年度版賃金構造基本統計調査を見ても、平均年入は379万円とわずかな伸びにとどまっているのが実情だ。
そんななか、月に100万円を優に超える収入を得ている猛者がいる。
◆当時の7倍近い額を稼ぐ介護ヘルパー
「当時の月収は15万円ですから、今は7倍近く稼いでいることになりますね……」
そう話すのは、深井竜次さん(30歳)。
高校卒業後、地元島根県で、保育士の仕事に就いた後、介護ヘルパーの会社に転職。趣味をきっかけに大きく収入を飛躍させた。
「文章を書くことが好きで、『介護』をテーマにブログを書いていたんです。それを2~3年続けていたある日、『ブログは稼げる!』と聞いて。バナーをつけるなどして、サイト化したらうまくいきました」
◆開設1年後にはブログ収入だけで月100万円を突破
本業のかたわら、朝と夜の一日3時間を費やし作成。芽が出始めたのはサイトが完成してから半年後のことだった。
「開設から1年後には、ブログ収入だけで月100万円を突破しました」
それだけ稼げれば、仕事をやめてもよさそうだが……。
「介護をテーマにしているので、仕事をしながらじゃないと、共感性の高い記事が生み出せません。書籍化のお話があってから勤務地がある島根と東京の往復で忙しくなり、施設を退職。都内に住むことに。そこでも、リアルな情報を得ようと“夜勤専従”で介護の派遣社員をしていました」
◆介護の仕事を愛するがゆえに達成した高収入
現在は島根に戻り、介護ブロガーと作家の仕事に就く深井さん。それでも再び介護士に戻る道を考えているようだ。
「発信を続けていたのも、介護という仕事にやりがいや面白さを感じていたから。サイトを通じて、もっと業界を志望する人が増えていくことを何より願っています」
介護の仕事を愛するがゆえ、低賃金にもめげず年収1000万円超えを達成できたのだ。
【深井竜次さん(30歳)】
1993年生まれ。介護現場で気づいたことをブログで発信。著書に『月収15万円だった現役介護士の僕が月収100万円になった幸せな働き方』
<取材・文/週刊SPA!編集部>
―[低年収業界でも[1000万円稼ぐ人]の肖像]―
(出典 news.nicovideo.jp)
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