睡眠中や運動中に急に足がつる、こむら返り

 
ただ足がつる、と考えられがちなこの現象ですが、実は体が発する何らかのSOSであったり、病気の予兆である可能生もあります。


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今回は株式会社ウェルネス代表取締役で総合診療医でもある中田航太郎先生より、こむら返りについて、全4回に分けてご紹介。

これまでこむら返りのメカニズムや原因、病気との関連などについてお伝えしてきました。


最終回
となる第4回では、日常生活における予防の方法や、コロナ禍での注意点、さらには対処法についてご紹介します。


Q:日常生活において、こむら返りを防ぐ方法・習慣はありますか?


A:基本的には筋肉の疲労を溜め込みすぎないように日頃から運動後にストレッチをすることや、適切に水分補給を行うことですね。冷え性の方ですと、血流が悪くならないように足を温めるのも効果的です。


また最近ですとコロナの影響でリモートワークする方も増えていますよね。
実は、紫外線を浴びることで生成されるビタミンDという成分があるのですが、これはカルシウムの吸収を助けるものなんですよね。コロナの影響で室内にいる時間が多くなりビタミンDの産生が減ってしまうと、カルシウムの吸収が落ちてミネラル
乱れに繋がる可能性があります。


なので、朝起きてカーテンを開け、太陽の光を浴びるなど、少しでも紫外線を浴びる習慣をつけるのも良いかと思います。どうしても外に出る機会が少ない方は、ビタミンDサプリを摂取するのも選択肢になります。

また、室内にずっといると、水分摂取量が減ったり、同じ姿勢で長時間過ごすこともあると思います。これらもこむら返りや、その原因となる下肢静脈瘤のリスクになります。


リモートワーク
中はいつも以上に意識的に水分補給や運動をおこなって欲しいです。

あとは漢方が効果を示すケースもあり、芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)などが有名です。



Q:実際に足がつってしまった際、どのような対処法をしたら良いでしょうか?


A:収縮を起こした筋肉を逆に伸ばすことです。よくやりがちなのが、小刻みにストレッチをしてしまう方がいるのですが、あまりよくないと言われています。グーっと押したあとゆっくりと元に戻すイメージで、治るまで繰り返すのが良いかと思います。






[文/構成:ココカラネクスト編集部]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

中田 航太郎(なかだ・こうたろう)

東京医科歯科大学医学部卒業後、救急総合診療医。病気が進行するまで病院を訪れ
ない患者と多数触れ合う中で予防医療の重要性を痛感し、2018年株式会社ウェルネスを創業。パーソナルドクターサービスを展開し、自身も150名以上の経営者・芸能人の健康マネジメントを行う。著書に『医師が教える内臓疲労回復』など。

リモートワークの影響で「こむら返り」になりやすい!?おうち時間で「習慣にしたいこと」


(出典 news.nicovideo.jp)


(出典 ginowanseikei.or.jp)



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