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例年であれば10月頃から話題になるインフルエンザが今年はすでに流行を迎えており、5類に移行した新型コロナウイルス感染症も新たな変異株に置き変わってきている。



他にも初期症状が風邪と似ている病気が多数流行しており、「体調が悪くなった」と感じていても自分が何で具合が悪いのか正直分からなくなっているのが現状ではないか。

「風邪のようなもの」とまとめられる風潮も強まっている今、私たちは体調管理への意識をどのように持つべきなのか。厚生労働省専門家会議メンバーを務めている 川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長に聞いた。


たびたび熱を出す我が子…限界を迎えたシングルマザーの罪悪感


(出典 www3.nhk.or.jp)

コロナ、インフルエンザ、子どもを中心に流行る風邪も。「調子が悪い」と感じたらどう行動すればよいか?


新型コロナ、「症状は軽くなり重症度や致死率は下がったが、まだまだ安心してはいけない」



Q.新変異株「EG.5」は、これまでの株と何が違うのでしょう?


デルタ株から大きく変異したオミクロン株の中での変化(オミクロン系統のひとつ)で、オミクロン株としての基本的な形は変わっていません」

Q.依然として変異株が相次ぎ見つかっている状況をどのようにとらえるべきですか?

「少し前と違って、今は、ウイルスの分子構造が早く詳細に分析できるようになり、ほんのちょっとの変化も速やかに発見できるようになりました。

そのような今、大切なのは『変異があるから危ない』『変異がないから
大丈夫』と直ちに結び付けるのではなく、ウイルスがどういう変化をしたか、それに連なる感染のスピードや症状、重症度の変化をなどきちんと把握することが大切です。
そこに一歩踏み込んで冷静にみていかないと、変化=
ハラハラ、となってしまいます」

Q. 大きな変化をしていないEG.5は、症状の変化もないと考えて良いのですか?

「もともとウイルスはその構造のどこかを変化し続けるので、新型コロナウイルスオミクロン株に変異した後も、BA.2、BA2.75、XBBなど変化を続けてきています。
もっとも
新型コロナウイルスは、ウイルスの中でもその変異・変化のスピードは速い方になると思いますが、例えて言うなら、手のひらの中でコロコロボールが動いて少しずつ変化しているような状態。

手のひらからポロッとこぼれて違う種類のものに変わったというものではありませんので、感染性や病原性、
ワクチンの効果などに大きな変化は今のところないようです。

しかし、だからといって、気にしなくていいというわけではありません。
ウイルスとしての変化と、病気としての変化の有無はきちんと見続けていく必要があります。

身近に重い症状の人が見当たらないと、多くの人は『この病気はもう大丈夫』と思いがちですが、数が多くなれば一定の割合で症状が悪くなる方が出てきます。

インフルエンザと同様、というよりその割合はむしろインフルエンザより高く、重症化のリスクインフルエンザより高い、と言えますが、感染が大きく拡がれば、肺炎や合併症など重症化する人や、体力が尽きてしまう人、そして亡くなる人の数が多くなります。

この病気は、全体の症状が軽くなったとしても、感染が拡がらないに越したことはありませんので、みんなが注意しなければなりません」


■万病は風邪のような症状で始まる。その後の症状の変化をしっかりみてほしい

Q.その他にも感染症が流行しており、新型コロナを「風邪のようなもの」ととらえる風潮が強まりつつありますが、その状況を先生はどうとらえられていますか?

「多くのの感染症は熱や咳、鼻水などで始まります。『風邪は万病のもと』と言われますが、『万病は風邪のような症状で始まる」と考えたほうが良いのではないでしょうか。

そして万病の8~9割は風邪として収まってしまいますが、1~2割くらいはかぜではない病気で、その中のまた1割くらいは、相当注意しなければいけないものもある、といった見当でしょうか。ですから、身近な風邪と思っても、症状の変化には気をつけなければなりません」





Q.症状をよくみることが重要なんですね


「微熱くらいで、ちょっと喉が痛くて、咳が出るくらいの軽い症状のときは、コロナであっても他の病気であっても、慌てて医療機関に行かないで様子をみる、でいいでしょう。
風邪は通常、長引いても1週間前後で治ります。しかし、いつもと違う症状がある、治りにくい、症状が増える、といったような場合は、ただの風邪ではないかも、と考えを変えることが大切です。」


・高熱(38度以上)が続く
・微熱が引かない、咳がなかなか止まらない
・吐き気がする
・水分が飲めない
・尿が少ない、色が濃い
・発疹が出る

「上記は一例ですが、微熱が1週間や10日も続いたり、咳が長引く場合は、結核とか、百日咳とか、心臓の病気とか、万病のうちのかぜ以外の病気が潜んでいる可能性があります。くにお子さんは、熱が高くてもケロッとしているときもあれば、熱が高くなくても一人で遊んだりしているときもあるので、熱の高低の数字にとらわれず、顔色や元気さ、食欲の有無など全身の状態をまずみることを保護者の方々は身につけていただきたいと思います。」

Q.新型コロナが心配される場合は、まず、薬局で抗原検査キットを購入して、セルフチェックすることもできますよね。

「抗原検査は、感染が少し進んできた時や、逆に治ってきて人にうつさなくなったかどうかを見るという点においては、使い勝手が良い検査法だと思います。たとえば、コロナに感染した人は、1週間もすればほとんどの人がうつさなくなることが時間的経過として証明できていますが、それより以前に出社したい場合や、大切なイベントに参加したいなどの場合です。」

Q.抗原検査後、確認すべきことは?

「陰性と出ても、症状をしっかり見ってほしいですね。熱が出て、検査をしてみて、コロナじゃなかったから良かったと安心してしまうのは危険です。
陽性に
なるほどまだウイルスが体の中で増えていない時期かもしれません。

自分で検査をやるだけに鼻や
のどからの検体はきちんと採れていますか?なども注意点になります。大切なことはコロナだけが病気ではありません。
熱の原因は他の病気で、放っておけば悪化する場合もあります。病名だけで判断するのではなく、症状の有無、あるとすれば軽い重いかなどをよくをみていただきたいと思います」


Q.子どもに多い感染症では、RSウイルスがあげられます。

「発熱や鼻水、咳などの症状が数日続き、多くは軽症で済みます。何回も罹っているうちに、だんだん丈夫になるので、幼稚園児くらいの年齢になれば、家で様子をみても通常は大丈夫です。

ただ、0歳児が、ゼコゼコした咳であったり、、肩で息をしているとか、
むせるような状態になっている時は、黄色信号で、速い受診が必要です。RSウイルス感染症は、小児科医にとっては新型コロナなどよりもはるかにヒヤッとする病気です」

■感染対策は暮らしの中のエチケット、引き続き習慣づけることが必要

Q.今後、新型コロナはどうなっていくのでしょう?

コロナ禍になって4年近くも経ったと言われますが、長い人類の歴史から考えると、まだたった3~4年しか経っていません。しかもこれまで感染症は、自然に病気が出てきて、自然に人が罹って、自然に治っていく、あるいは死に至るという歴史を辿ってきましたが、今回は、短期間でワクチンを作って免疫を作ることができました。

それはとても良いことですが、一方で、人工的に自然に逆らっているために、今後、自然の流れにまかせて
ウイルスがどうなっていくのかを判断するのは非常に難しい。今のコロナウイルスは消え去りそうにありません。

ですから、みなさんには常に現段階の状況をきちんととらえて、その都度その都度の様子に柔軟に対応していただきたいと思います。地域によっても、たとえば東京は
感染者が増えているけれど、大阪は下がり気味など感染状況が違うので、自分の住んでいるところの状況を見ることが大切です。もちろんそれらのちゃんと情報を、私たち側は出さなくてはいけません」

Q.ウィズコロナ時代、私たちは何に気をつけ、どう過ごしたらいいのか。最後にアドバイスをお願いします。

手洗いうがいなどの習慣に加え、バランスの良い食事をきちんと食べて、よく寝るという規則的な生活と、体を動かすこと、お子さんならずとも外で遊ぶことも大事です。感染症は免疫を持つことで次の感染を防いだり、かかったとしても軽くすませたりすることができるので、その意味ではワクチンも大切なツールです。

現在は、少々の感染者が増えたとしても、初期の頃のように病気に罹っていない人まで休んで家にいるとか、旅行をやめるという段階ではありません。
しかし、少なくとも
インフルエンザの流行時と同じように、感染が拡がってくるような状況であれば、マスクをする、人混みに出ないようにする、人との距離をあまり詰めない(蜜を避ける)、具合の悪い人は学校や仕事を休むといった対策をとることが必要です」

Q.無理をしないこと?

「往々にして、みなさん体調に不安があっても無理をしがちですが(笑)。具合が悪いときは体を休めることができる、社会がそれを認める、というのが本当の豊かな社会ではないでしょうか。休むことは本人のためにもなりますし、元気に戻ってくれば仕事先のためにもなる。仕事先や学校など人が集まる場所での感染の拡がりを防ぐことにもつながります。

感染症法上の区分で新型コロナは5類になりましたが、これは、『病気を忘れていいですよ』ということではなく、『過緊張をほぐして、少し安心して落ち着いて生活してください』ということです。
普段の生活において、たとえば
子どもは何をしてもいいわけではなく、一定のしつけは必要だし、習慣としてやらなければいけないことがありますよね。感染症対策もそれと同じで、暮らしの中で身に付けておくこと、自分の雨だけではなく、他の人への優しいエチケットととらえていただければと思います」

PROFILE/岡部 信彦
慈恵医大卒業後、小児科医師として大学病院や各地の病院で研鑽を積む。バンダービルト大学小児科感染症研究室で研究を行い、国立小児病院感染科、WHO西太平洋地域事務局(マニラ)、慈恵医大小児科助教授、国立感染症研究所感染症情報センター長などを経て、現在は川崎市健康安全研究所所長。感染症や食の安全から市民の健康と安全を守るべく、川崎市の担当者や医療機関と連携して予防対策を講じている。



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(出典 news.nicovideo.jp)




  


  
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