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このほどオーストラリアの海洋で撮影された、ザトウクジラの死骸を食べる50匹近くものイタチザメの映像が関心を集めている。
クジラの死骸は海の肉食動物にとって重要な食料源となるようだ。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えた。
豪クイーンズランド州ハービー・ベイの沖合で現地時間6月25日の午後、ザトウクジラの死骸が州環境科学局の海洋レンジャーによって発見された。
そこでは死骸を取り囲むようにして約50匹ものイタチザメが集まり、死骸をむさぼり食べていた。
当時の様子は海洋レンジャーによってドローンで撮影され、映像には朽ち果てつつある死んだクジラの体にかぶりつくサメの姿が映し出されていた。シニア・レンジャーのダニエル・クリフトン氏(Daniel Clifton)は「この映像は海洋生物の死骸には近づかないように注意を促すものであり、サメとクジラの共生関係を示すものでもある」とし、さらにこのように語っている。
「クジラの死骸があるところにはサメがいる可能性が高いのです。この映像はそれを明確に示しています。このクジラの死は悲しいことではありますが、他の海洋生物を含む魚、またはサメのような海洋の肉食動物にとって命の源となるのです。」
クリフトン氏によると、海洋生物の死骸を食べようとサメが寄ってくる可能性があるそうだ。そのため、たとえ海岸近くに死骸が打ち上げられていたとしても絶対に近づかないようにと警告している。
また海洋生物の中にはヒトにうつる感染症を持つ生物もいるため、死骸を見つけても決して直接触れないようにと呼びかけている。
また同氏は、今回発見されたザトウクジラの死因について、サメに襲われたのではなく病気で死んだものとみている。
クイーンズランド州沖では過去2週間ほどで、今回のザトウクジラを含む5頭のクジラの死骸が確認されているが、こうした背景について「オーストラリア・パシフィック・ホエール・ファウンデーション」の研究員であるバリー・マクガヴァン氏(Barry McGovern)は「保護活動の甲斐あってクジラの数は増えており、数が多くなれば死骸も当然増えるものです」と述べており、心配する必要はないとのことだ。
実は、このようにサメがクジラの死骸を食べる光景は、オーストラリアだけではなくアメリカでも撮影されている。
2021年3月にサウスカロライナ州マイトルビーチの約24キロ沖で、絶滅危惧種に指定されているタイセイヨウセミクジラの死骸にホホジロザメが食いついている様子が撮影され、迫力満点の映像に多くの人が驚きの声をあげていた。
画像は『New York Post 2023年6月27日付「Sharks feast on whale carcass off Australian coast in harrowing video」(Department of Environment and Science)(Queensland Environment/twitter)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)
(出典 news.nicovideo.jp)
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